電球について
電球には『〜型 〜W』という表記があります。「型」とは口金のサイズを表します。「W」は消費電力で一般的に明るさの基準を表します。
明るさについて
『〜W』というのは明るさの基準のひとつですが、LED電球や電球型蛍光灯の普及に伴い『ルーメン』という単位も使われるようになりました。と言っても一般的にはイメージしずらい明るさの数値ですので「〜W相当」という記載もあるのが一般的です。
口金のサイズについて
『〜型』を表す口金のサイズで一般的なものはE17型とE26型です。これは電球の口金の直径が17mm、26mmという意味です。数字がそのまま大きさに当てはまります。
白熱電球とは
エジソンが発明したことで有名な電球。世界各国で使用されるポピュラーな電球で、最も広く知られています。
白熱電球のメリット
- 電球そのものが安い
- 演色性が高く、色本来の色を綺麗に見せる
- 点灯時にすぐに明るくなる
- 低気温でも安定した光
- 点滅寿命が長く、点灯と消灯を繰り返しても寿命が縮まりにくい
白熱電球のデメリット
- 消費電力が高い
- 電球の寿命が短い
- 発熱する
電球型蛍光灯とは
白熱電球のソケットに装着して使用できる蛍光灯。蛍光灯器具のインバータ点灯回路と小型の蛍光灯を曲げたものを一体化し、白熱電球用の口金を備えてそのまま使用できる形状にした電球。
電球型蛍光灯のメリット
- 白熱電球に比べて寿命が長い
- 白熱電球に比べて消費電力が少ない
- 電球そのものの価格がLED電球より安い
電球型蛍光灯のデメリット
- 電球の価格が白熱電球の約8倍
- 点灯時にすぐに明るくならない
- 低気温では明るさが低下する
- 点滅寿命が短く、点灯と消灯を繰り返すと寿命が縮まりやすい(改善されているものもあります)
- 水銀が含まれているため、環境に問題がある
LED電球とは
LEDとは発光ダイオード(Light Emitting Diode)の3つの頭文字を省略したもので、電気を流すと発光する半導体を使用した電球です。
LED電球のメリット
- 他の電球よりも省エネ、長寿命
- 点滅寿命が長く、点灯と消灯を繰り返しても寿命が縮まりにくい
LED電球のデメリット
- 電球の価格が高い
- 白熱電球ほどの明るさがない
- 放射角度が狭く、均一な明るさにならない
- ノイズがはいることがある
- 熱に弱い(浴室などではおすすめしません)
- まだまだ開発途上
どの電球を選ぶべきか
2015年の時点ではコスト面(長期間の使用が前提)では【LED電球>電球型蛍光灯>白熱電球】となり、光の明るさでは逆に【白熱電球>電球型蛍光灯>LED電球】となります。
長時間の点灯を必要とするリビングなどでは省エネ重視、就寝前にリラックスする空間としては色味のやさしい白熱電球がおすすめです。点滅寿命や点灯直後の明るさの問題があるため、頻繁に点灯と消灯を繰り返す玄関やトイレなどでは電球型蛍光灯はやめたほうが宜しいかもしれません。
すべてをLED電球に変えるのではなく、使用の用途や環境によって使い分けをいただくのが一番のおすすめです。